第1回目の記事では、久留米絣を生産している下川織物についてご紹介します!
【目次】
1 久留米絣の紹介
-1 下川織物・久留米絣とは
-2 「革新的」な伝統工芸品
2 下川織物3代目 下川強臓さんについて
-1 下川さんの「こだわり」
-2 久留米絣の魅力を世界へ
-3 「久留米絣があふれる世界」の実現へ
1 久留米絣の紹介
1-1 下川織物・久留米絣とは
下川織物では、
福岡県久留米市発祥の織物である久留米絣を
製造しています。
久留米絣は手括り藍染の手織りや機械括り、化学染めなどの技法を用いた、
様々な柄の表現が特徴の綿織物で、
日本の木綿絣の中でも群を抜く美しさを誇っています。
緻密でありながら、素朴で温かみのある絣模様は、
小柄から中柄、大柄、絵絣まで、様々な種類があります。
模様の仕上がり具合を決める手括りは、
大変な熟練を必要とする作業です。
1957年には重要無形文化財に指定され、
さらに国の伝統工芸品として経済産業大臣の指定を受けています。
そのルーツは1800年頃、
当時12~13歳だった井上伝という少女にあります。
色褪せた古着の斑点模様に着目し、
布を解いて模様の秘密を探った結果、
糸を括って藍で染め、織り上げて模様を生み出すことを考案したといいます。
かつては着物として生活の必需品でしたが、
洋服が普段着になったことで需要が激減してしまいました。
「このままでは久留米絣はなくなる」という危機感から、
下川織物では着物地としてではなく、洋服地としての絣を作り始めます。
それまで需要のなかった無地のものを作ることで、
柄+無地の組み合わせでデザインされた洋服を作り出すことに成功しました。
1-2 「革新的」な伝統工芸品
伝統工芸品といえば
「古きもの」「保守的である」という印象を持つ人も多いかと思いますが、
下川織物では時代の新しいものを取り入れる革新的な姿勢を大切にしています。
久留米絣の伝統的な製法はそのままにしながらも、
時代に合わせた新商品の開発を行って、
今の時代にあったニーズに応えています。
時には海外の有名ブランドと協同で商品を製造し、
久留米絣を「新しいかたち」で提供しています。
ファッションのポイントとなる久留米絣のストールや帽子、
今では必需品となっている久留米絣のマスクは、
若い人も手軽に久留米絣を身につけることができ、
大変おすすめの商品です。
肌で触れることで分かる「下川織物の質の良さ」を
ぜひ味わってみてはいかかでしょうか?
下川織物のネットショップからご購入いただけます。
興味のある方はぜひこちらのウェブサイトからご覧ください。
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