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  • 執筆者の写真明治大学中川ゼミ

鴨川萬祝染 ×ハンチング帽/ショルダーバッグ

更新日:2018年7月27日

千葉県 鴨川市 

鴨川萬祝染 鈴染 


漁民芸術の生み出した鮮やかな色使いー


萬祝とは、藍色の地に家紋や縁起物などを鮮やかな色で染めた着物のことです。


元々萬祝とは「大漁祝い」の意味でしたが、やがてそれは桁外れの大漁の際に、網元から網子へ贈る祝着のことを指すようになりました。現在でいうボーナスのようなものです。


凄腕の漁師である証ともいえる萬祝着を着た漁師が他の船主からスカウトされることや、漁に出る前には大漁を祈願し萬祝着を着てお参りに行く文化もあったそう。


昭和59年に千葉県指定伝統的工芸品に選出されたのをきっかけに、国内外から注目を浴びています。


萬祝の特徴は原色を大胆に使った色の鮮やかさと、縁起の良い図柄。現在では伝統的な松竹梅や鶴・亀に加え、昔にはなかった朱雀や龍といった図柄もあります。




鴨川萬祝染は古くから残る型を用いて制作されています。

布に型を置いた後、小紋糠・もち米・塩・石灰をお湯でこねた糊をのせ、色を刺した後に水につけて糊を取ることでデザインが浮かび上がります。


また、色を付け終えたあとに布を裁縫でつなぎ合わせていくため、ぼかしの太さを揃えながら色差しを行う、極めて難しい作業が求められます。





萬祝を染める具材には藍玉などの顔料を大豆の呉汁で使ったものが用いられているため、日光に強く、使うほどに色の深みが増します。





漁師に送るといった伝統的な風習は衰退してしまったものの、現在では出産や成人といったお祝い事の際に、自分用に、または贈り物用にと注文される方が多いそうです。


「多くの人に萬祝を手に取ってもらいたい」との思いから、現在では伝統的な技術を生かして日用品や小物としてアレンジを加え、ライフスタイルに合った製品の開発・販売にも力を入れています。


ーコーディネートポイントー

左:白T×太めチノパンのTHEベーシックコーディネートが、萬祝染のショルダーバッグで一気に個性派に。


右:カラフルボーダーTに負けない萬祝染のハンチング帽とクラッシュデニムで派手目カジュアル。


【衣装詳細】

・鴨川萬祝染

ショルダーバッグ/鴨川萬祝染 鈴染

キャップ、ズボン/KINJI

 

・鴨川萬祝染

ハンチング帽/鴨川萬祝染 鈴染

Tシャツ、パンツ、ベルト/WEGO TOKYO 原宿店

  

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鴨川萬祝染 鈴染 http://www.awa.or.jp/home/suzusen/

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