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五箇山和紙 × ハット

執筆者の写真: 明治大学中川ゼミ明治大学中川ゼミ

更新日:2018年7月27日

富山県 南砺市

東中江和紙加工生産組合

1000年持つという品質、天然ゆえの白色


自家栽培の楮100%でつくられる和紙。


その耐久性と白さは1000年経っても変わらないといわれ、京都の桂離宮や名古屋城など、文化財の修復にも多く使用されています。


1988年には八尾和紙、蛭谷紙とともに「越中和紙」の一部として、国の伝統的工芸品に指定されました。


五箇山和紙の発祥は定かではありませんが、奈良や京都の和紙の技法が元となり、独自に形成されたといわれています。


加賀百万石の領地で藩からの手厚い保護を受けながら伝統が引き継がれてきました。


和紙作りは、春に原料である楮を栽培するところから始まります。毎日のように草取りなどを行いながら丹精に育て、秋に収穫します。

その作業や1年のライフスタイルはまるで農家のよう。


染料や色を白くする薬品は一切使用せず、雪国ならではの「雪晒し」という手法を用いて、紙を白くしていきます。


楮の表面の黒皮を手作業で削り取った後、冬のわずかな晴れ間をぬって約一週間雪の上に晒します。


雪の水分や太陽の紫外線の起こす化学反応によって、徐々に繊維の葉緑素が分解・漂白されて、天然の白色が得られます。


また紙質が緊密になり、しっかりとした肌触りにもなります。


しかし、一時は1500軒ほどもあった紙漉き業者は現在では3件まで縮小しており、深刻な後継者不足に悩まされています。


そのため若者に「和紙の素晴らしさを伝えよう」と、新たな製品開発にも乗り出しています。


そこで“光が当たるほど白くなる”といわれている五箇山和紙の特徴を生かし、陽の光を浴び、また日常的に使うことのできるハットが生まれました。


ーコーディネートポイントー

古着らしい、個性的かつシンプルなワンピースでモダンな雰囲気に仕上げ。ハットと同じブラックで小物を統一することで、まとまりのあるコーディネートに。


【衣装詳細】

・五箇山和紙

ハット/東中江和紙加工生産組合

ワンピース、バッグ/KINJI

その他/モデル私物



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東中江和紙加工生産組合 http://www1.tst.ne.jp/yukyushi/


 
 
 

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