埼玉県 行田市
NPO法人ぎょうだ足袋蔵ネットワーク
ー色合い、素材の変化で現代に合う足袋へー
近年、簡単に取り入れられる「和」として注目されている足袋。普段のファッションだけでなく浴衣と合わせるなど、個性的でお洒落に着こなすことができます。
行田市は利根川と荒川に挟まれた肥沃な土地であったことから、綿や藍の栽培が盛んでそれを原料に、江戸時代中頃には足袋の生産が始まりました。
言い伝えでは、その後領主が奨励したことで足袋作りが盛んになり、綿の育たない東北~北海道へと販路を広げていったといわれています。
明治時代になるとミシンが導入されて大量生産が始まり、西南戦争から第一次世界大戦にかけて、軍需品として生産量が急増していきます。
その後関東大震災により東京の足袋屋の多くが壊滅し、それを機に行田の足袋は東京進出を果たしました。
現在でも年間250万~300万足の生産量で、全国トップシェアを誇っています。
履き心地を左右する1番のポイントは、爪先部分の「褄縫い(つまぬい)」の工程です。
うまくふっくらと仕上げることが重要で、熟練の職人の技術が求められます。
素材には主に綿を使用することで、通気性を良くし蒸れにくいようになっています。
左の足袋は、「藍染め足袋デザインコンテスト」で1位を獲得したデザインのもの。
あらかじめ藍染を施した足袋生地に型を当て、型に沿って抜染剤を塗っていきます。抜染剤を水でよくすすぐと色が抜け模様となります。
右のヒョウ柄ファー付き足袋はNPO法人ぎょうだ足袋蔵ネットワークのメンバーが企画し、「足袋とくらしの博物館」の職人さんが作ったものです。
伝統的な白足袋はもちろんのこと、伸縮性のある素材の使用や、色足袋もさまざまに展開するなど、現代に合わせた足袋づくりも行っています。
ーコーディネートポイントー
左:ヒョウ柄ポイント足袋やメッシュインナーのクール女子仕上げ。TシャツとサンダルでスポーツMIXにすれば、難なく原宿コーデの完成!
右:藍染の足袋とスカートの赤のコントラストが新しい、レトロコーディネート。女の子らしいコーデにあえてスポーツサンダルを合わせるバランス感も◎。
【衣装詳細】
・行田足袋
ヒョウ柄ファー付き足袋/NPO法人行田足袋蔵ネットワーク
メッシュトップス、Tシャツ、スカート/WEGO TOKYO 原宿店
その他/モデル私物
・行田足袋
藍染柄足袋/NPO法人行田足袋蔵ネットワーク
その他/モデル私物
----------------------------------------------
NPO法人ぎょうだ足袋蔵ネットワーク http://www.tabigura.net/
Comments